約1800年前に発見されたという日本最古の温泉、湯の峰温泉。
湯の峰温泉は四世紀ごろに熊野の国造、大阿刀足尼(おおあとのすくね)によって発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名が広く知られる様になったと言われています。
熊野へ詣でる前に、ここを湯垢離場(ゆごりば)として身を清め、長旅の疲れを癒したとされる由緒ある温泉です。
素朴な街並みが並ぶ川の流れから湯気が立ちのぼり、昔ながらの情緒あふれる温泉街になっています。
谷合いに湧き出る天然の岩風呂「つぼ湯」は1日に7度も色が変化すると言われています。
また餓鬼病となった小栗判官がこの湯に浸かり、死の淵から息を吹き返したという有名な伝説「小栗判官照手姫物語」があります。
今でも説教説や歌舞伎の世界で語りつがれています。